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神戸の古着屋「タナゴコロータス」を運営する中村善幸が2p@014年に立ち上げたブランドが「N’enuphar(ネニュファール)」だ。デザイナー、パタンナーを兼務する中村は「エヌ・ハリウッド」を経て、2013年に異国情緒あふれる神戸で、古き良き古着の歴史を提案するタナゴコロータスをオープンした。ヨーロッパからの買い付けの古着を神戸、東京で店舗展開し、「さらに新しいモードファッションも発信したい」との想いから、神戸発のヨーロッパ古着屋が提案するモードカジュアルスタイルとユニセックスウェアのブランド、ネニュファールを立ち上げた。
ブランドコンセプトは、「未完成」。決して終わることのない美しさを、常に感じ、解釈し、表現する。さらに日本の人物をテーマに選び、その作品や人生観からファッションとの関係性を導き出し、ストーリー性のある衣服と新しいデザインディテールを提案する。
素材面では、西脇の播州織などに着目し、品質の良い生地を制作。さらにオリジナルのグラフィックテキスタイルを写真撮影から行ない完成させていく生地も作る。プリーツ加工の上からフォトプリントを施し、揺らめくと裂けていくグラフィックの新しい見え方も提案している。
21-22年秋冬は、「永遠」をテーマに「空を飛び、銀色の翼と共に、自由でいられる場所。心の闇の中、永遠という束縛に抗い、今日を淡々と生きる」と詩的な展開を図る。小説家の森博嗣、映画監督の押井守による作品『スカイクロラ』からインスピレーションも得た。
ミリタリーをベースに、カーキ、ボルドーカラーをブラックトーンの綺麗に見える生地に合わせ、モードに落とし込んだ。キュプラやベンベルグ、レーヨンなどの滑らかな風合いの高級感ある再生繊維を使用しサステイナブルを強調する。生地の切り替えにグログランテープとレーヨンパイピングをプラスしたり、肩章やカフストラップ、バックヨークなどミリタリーディテールを盛り込んだデザインなどミリタリーとモードのミックススタイルを提案していく。
小売価格は、山脈バックプリント柄シャツカットソーが21500円(以下税別)、播州よろけ織りシャツブルゾンが27500円、キルティングニットシャツコートが39500円など。

<秋冬展>
日時 ; 3月17日(水)~19日(金) 10:00~18:00
場所 : PR01. TRADE SHOW TOKYO
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテル37階
<問い合わせ>
担当 ; 中村 info@tanagocolotus.jp 080-6154-2057

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