3年前にブランドをスタートさせた「VAQAR(ヴァッカー)」はイランのブランドで、今年のLVMHアワード・セミファイナリストにも選ばれた。
アートを学んできたイラン出身のシリン&シヴァ・ヴァッカーがテヘランを拠点に、欧州や日本の素材を使用し、イランで生産する。今回初めてパリの展示会「トラノイ」に出展した。
今シーズンは、オルダス・ハクスリーの小説「BRAVE NEW WORLD(すばらしい新世界)」に着想を得て、近代と伝統的な人々の姿やシックさとメタリックなフェイスとを対比させた。
シルバーメタル糸とシルクで複雑なカッティングのライトコートやバイアスのプリーツで甲冑のようなオフホワイトのコットンチュニック、同素材で切り替えた前垂れの下にプリーツを施したウールのシャツワンピースなど、どれもコンセプチュアルなモード感たっぷりの商品が並んでいた。日本へは未上陸。