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多くの企業がネット通販サイトを開いているが、圧倒的に日本語対応のみである。しかし、今や言語の壁を乗り越えて(おそらくグーグル翻訳などで)、主にアジア地域からオーダーが入ってくるようになった。その中には下記にあるようなアドレス貸借サービスを通じて国内販売された商品が海外へと転送されるケースもある。
小さな企業でも、トラブルを避けるために、いよいよ越境ECに本腰を入れなければならない時代になってきたと言えそうだ。

そんな中、国際ファッションセンターは6月10日、越境EC無料特別講座「ゼロから始める海外販売-転送コムサービスのECへの活用法-(第一部)」「インターネットショッピングモール【Qoo10(キューテン)】で始める越境EC(第二部)」を開いた。

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テンソーの本間哲平さん

第一部では、海外購入者と国内通販業者の間を取り持ち、海外発送代行サービスを行うテンソーの本間哲平社長室長が、越境ECを取り巻く環境と同社のサービス概要を説明。海外クレジットカードやペイパル、銀聯カードなど課金決済システム、カスタマー対応、マーケティング、物流、言語翻訳、ポリシーなど、越境ECを行なう上でのポイントを指摘し、始められる点から徐々にスタートしていく事が肝要と述べた。また海外の消費者に替わって購入代行サービスを行う「Buyee(バイイー)」の導入例も紹介した。 
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ジオシスの城戸健さん

第二部では、ジオシスの城戸健広報宣伝担当が、シンガポール、インドネシア、マレーシアなどで現地のYAHOO!(ヤフー)と提携して展開する同社のECモール「Qoo10(キユーテン)」の優位性とその活用法を説明。同社のグループ本社はシンガポールにあり、米国eBay(イーベイ)が49%出資するジョイントベンチャーということもあり、ネットワークの強さがウリとなっているようだ。また購買意欲を高めるプロモーションを旺盛に実施している点も強調された。
参加者からは、海外クレジットカードの不正利用に関する対策や機械翻訳の困難性などについて質問が出され、熱心にメモを取る受講者が目立った。
国内市場の縮小を受け、越境ECとインバウンドの両睨みの日々が暫く続きそうだ。