メイン(C)2013映画「四十九日のレシピ」製作委員会

人は必ず死にます。死期が迫っていることを悟れば、残していく者にも、また残される者からもメッセージを伝えられますが・・・。

永作博美演じる百合子の継母、熱田乙美が突然亡くなります。一人になった茫然自失の父、良平(石橋蓮司)の前に現れたのは派手なコスプレ娘、イモ。彼女は施設で乙美に世話になっており、死んだ後、書き溜めた「暮らしのレシピ」なるカードを実行するよう彼女に頼まれたと言います。困惑する父娘を尻目に遺言にある「四十九日の大宴会」に向けてストーリーは動き出します。

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一方、百合子は子供が出来ない事に頭を悩ませていた矢先に、夫の愛人から「子供ができたので別れてほしい」と電話を受けます。そして離婚を決意し、父のもとに帰省した彼女を待っていたのは?

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川が流れる何処にでもありそうな日本の田舎町。ストーリーのベースに川の持つ意味性が横たわり、ある時は人生の流れに、ある時は岐路に、ある時には癒しと思い出の風景へと誘います。

高齢化とともに一人世帯の数が飛躍的に増えている現代社会において、血縁でない家族の在り方も、この映画の裏テーマなのかもしれません。

子供の居ない人生、田舎町の常識と都会とのギャップ。

真の幸せは、何処にあるのか。

それは、それぞれの心の持ち様にあるのではないでしょうか。

そんなことを、ふと気付かせてくれる作品です。

11月9日より新宿バルト9、有楽町スバル座ほか全国ロードショー予定。

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