10月6日、新宿髙島屋では新宿スタイルコレクションの一環として、同店の「スタイル&エディット」「サンドロ」「マージュ」から提案するコーディネートショー(第1部)と文化服装学院出身デザイナーによる合同ショー(第2部)を行いました。
第2部には5組のデザイナーが参加し、個性的なファッション提案を来店客に向けて披露しました。
「時代のソースとして今に置き換えたアンティーク風なデザインが特徴」という「ヴェントリロクイスト」は、レースやファンタジックな装いでカンパーニュスタイルを提案。ニードルパンチで裾に向かって無地からチェックへと変化するウールコートや背中を捻ってフワリとさせたジャケット、刺し子や段染めなどテクニックを駆使した新人らしからぬ作品を披露しました。
http://www.studio-ventriloquist.com
「プロレス、ファッション、ヒーローが持ち合わせている『魅せる』力を表現した」という「ユキヒーロープロレス」は、幾何学柄やマスクのパッチワーク、キルティングなどでパディング感のある服を並べました。錨肩のガウンはレスラーの登場シーンそのもの。圧倒的な存在感のあるショー演出でした。
インド職人による木版プリントを特徴とする「カプワ」は、ハンドメイドの素朴さを前面に出したコレクション。カットソーとプリント生地を切り替えたワンピースはフェミニンで優しいタッチの絵画のようにも見えます。
「かわいいなんて、だいきらい!」がコンセプトの「ネバアアランドゥbyネバアランド」は、「制服」をモチーフにしているそうです。ほとんどがフレアでフランス人形のようなドレスが披露されました。襟やフラップにグレーのニットをあしらったネイビーのウールコートもシルエットはフレアのAラインとその徹底ぶりに脱帽です。
http://www.neverneverland-catalogue.info
「コンセプチュアルでありながらも上質な素材を使い、シンプルで繊細なシルエットによって静かな詩情を表現」したという「トモウミ・オノ」は、赤のサテンドレス、サイドオフショルダーのブラックドレスなどシンプルですっきりとした中に、どこか変化を付けたデザインを披露しました。そんな中で左右色違いのフレアパンツは、ひと際目立っていました。