パリのレディス合同展セカンドセッション(11展示会16会場)が、9月27~30日に市内各所で開かれました。また日本企業の出展は約60社あり、円安ユーロ高傾向を追い風に奮闘しています。
総合的には前回展(3月)と比べ来場者が増えたという出展者の感想が多く聞かれ、会場に明るさが戻った感がありました。
またジェトロ(日本貿易振興機構)がプルミエールクラスやシュールモードなど4展示会を主催するWSNディベロップモンと共同して、会場内外で日本をアピールするディスプレーやパーティーなども実施しました。「日本」をテーマとした冊子が作られ、フランスブランドの「1984」は日本をイメージしたスカーフを展示。継続出展者へのインタビュー誌でも日本に関する質問が盛り込まれるなど随所に日本が顔を出す内容となっていました。
一昨年のWSNによるフランス婦人プレタポルテ連盟傘下展示会の買収発表以降、展示会毎に装いを変えてきましたが、ついにアトモスフェールが姿を消し、シュールモードが呑み込む形でチュイルリー公園全体がWSNの展示会となり、別会場のザ・ボックスと併せ4展示会620ブランド超の巨大グループ展に発展しました。
一方の雄、トラノイは従来通りの3会場約550ブランドと堅調に推移しています。
異彩を放ったのは、カプセルとミーマイモード。
カプセルは従来のオーセンティックなアメリカ発のイメージを翻し、カッティングエッジでモードなゾーンとカラフルでキッチュなゾーンを拡充し、来場者は必ずしも多くはないですが、出展者満足度は引き続き高いようです。
ミーマイモードは、1991年にトラノイを創設し04年に売却したマリエル・ガンボアさんが10年3月に始めた展示会で、一つの傾向に偏ることなく、コンセプトストアのように様々なものをパノラマみたいに見せたいとの考えから出展者を選定しているそうです。ハンドメイドのクリエーターから工業的な製品まで、またエシカルやビオといったカテゴリーのものから、それぞれの国の文化や習慣に根差したものまで広く集めています。
この2展に対して、エコロジーやサスティナブルをテーマに掲げた米国発のD&Aは、こじんまりしつつも安定した運営で維持されていましたし、ランデブーの主要メンバーが立ち上げたウーマンも軌道に乗りつつあるようです。またウーマンの主催者であるアントワーヌ・フロックさんは、2月4~6日に東京でメンズの2014-15秋冬展「マン・トーキョー」を開催するそうです。
以下は各展示会の出展ブランド数と一部国別内訳です。
パリシュールモード 113
(独1、オーストリア1、ベルギー4、ブラジル1、キプロス1、アラブ1、西7、米2、フィンランド1、仏47、香1、印1、アイルランド2、伊10、日12、蘭1、葡1、英6、露1、スイス2、トルコ10)
プルミエールクラス 391
(南ア1、独17、オーストラリア1、オーストリア4、ベルギー10、ブラジル1、加1、韓1、デンマーク2、西13、エストニア1、フィンランド1、仏145、ギリシャ1、印1、
インドネシア1、アイスランド1、イスラエル2、伊45、日17、モロッコ1、モナコ1、
蘭7、フィリピン1、ルーマニア2、英67、シンガポール5、スウェーデン1、スイス6)
ドント・ビリーブ・ザ・ハイプ 17
(仏10、伊2、日2、蘭1、英2)
ザ・ボックス 101
(独2、バーレーン1、ベルギー4、加1、デンマーク1、UAE1、西5、米14、仏27、ギリシャ1、印2、伊10、日4、ルクセンブルク2、モロッコ1、蘭2、フィリピン1、ルーマニア2、英14、韓1、スイス3、台1、トルコ1)
以上、主催はWSN
ジップゾーン 46
カプセル 124
トラノイ モンテーニュ会場 52
同 カルーゼル・ドゥ・ルーブル会場 365
(日14)
同 パレ・ド・ラ・ブルス会場 139
(日8)
ヴァンドーム・ラクジュアリー・トレードショー パークハイアット・ホテル会場 39
(日1)
同 ホテルデブルー会場 18
同 ル・ムーリス会場 22
ミーマイモード 41
(日2)
ウーマン 48
(日1)
D&A 20