メキシコの偉大なる女性画家、フリーダ・カーロの死後50年を経て、彼女の遺品を撮影しようというプロジェクトが発足し、その撮影者として日本人写真家、石内都が選ばれました。本作はその撮影の過程とメキシコの祭りや人々、踊り子、そして2013年パリのグランパレで開催された「パリフォト」での発表までをドキュメンタリーで伝えます。
現在はフリーダ・カーロ博物館となっている、かつて彼女が暮らした通称「ブルーハウス(青い家)」で、ドレスやマニキュア瓶など遺品の数々が丁寧に広げられ、カメラが挑みました。そして不遇にも少女時代に交通事故で障害を負い、身に着けていたコルセットや左右高さの違う靴にフリーダの華と痛みを感じます。
併せてメキシコが継承している手刺繍や極彩色の服飾文化、ダンス衣裳など今に引き継がれている原風景の姿も眼前に迫ってきます。
監督・撮影は『ドキュメンタリー映画100万回生きたねこ』の小谷忠典。
8月よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開予定。
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