アナログフィルター『Journal Cubocci』は2月6~7日、「倉敷の歴史と帆布を訪ねるツアー」を実施しました。
この企画は、120年の伝統を誇る倉敷帆布の機屋で、特に1~3号帆布が織れるベルギー製の旧式シャトル織機を持つ日本で唯一の工場として知られているタケヤリの工場を見学し、同時に風光明媚な美観地区を有する倉敷の観光名所を探訪するという内容でした。
東京からアバハウスインターナショナル、アーバンリサーチ、サザビーリーグ、ジュン、トゥモローランド、ビームスの6社が参加しました。
タケヤリでは、経糸の荒巻工程やエアジェット、レピアなど現代の織機を見学した後、本命のシャトル織機を視察。参加者は、経通(けどおし)室にある古いヘルドフレームや鳴り響くシャトルの音に歴史を感じていたようでした。
その後、従来は難しかった帆布の染色堅牢度をクリアし開発したエレガントでカラフルなバッグ「TAKEYARI 1888」や帆布製品の展示を見学した後、倉敷観光に移りました。
倉敷市は倉敷紡績のお膝元で、風光明媚な美観地区を有し、創始者の大原孫三郎による近代的な産業基盤整備や公衆衛生など先進的な取り組みで歴史的にも評価が高い産業都市でもあります。また大原は、芸術にも多くの支援をし、ヨーロッパ近代絵画を集めた大原美術館を設立しました。
一行はまずこの大原美術館へ。学芸員の方の案内で、エル・グレコ『受胎告知』、ドガ『赤い衣裳をつけた三人の踊り子』、モネ『睡蓮』、ルノワール『泉による女』、ゴーギャン『かぐわしき大地』、マティス『画家の娘』、ユトリロ『パリ郊外』、ピカソ『頭蓋骨のある静物』など世界屈指の絵画を鑑賞し、その後美観地区を散策。
夜には料理旅館「鶴形」で懇親会が開かれ、倉敷の夜は更けていきました。
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