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「プレイタイム・パリ」が1月25~27日、パリ市東部郊外、ヴァンセンヌの森にあるフローラル公園見本市会場で開かれました。主催者のセバスチャン・ド・ユッテンさんに聞きました。

展示会の現況は

2年前から出展者もそうですが、それ以上に来場者が増えています。そこで今回は入口を2ヶ所に増やし、さらに受付を外に出して、出展スペースを確保しました。全体としては15社増です。この建物はエッフェルのスタイルで作られたもので、メンテナンスに時間が掛かります。今回使用できなかったスペースもあり、ウエイティングの状況から考えると2015-16秋冬展が過去最大規模となるでしょう。

海外からの来場者も爆発的に伸びており、特に米国が戻ってきています。また日本、韓国、ロシア、ドイツが好調です。

プレイタイム

日本の子供服市場について

フランスはすでに25年以上前からモードとしての子供服が確立していますから、それに比べて日本はある意味、まだ子供、未成熟な市場と言えるでしょう。これは悪い意味ではなくて、欧州は確立したスタイルがありますが、日本は新しいカルチャーとして発展していく可能性を秘めていると言えます。ただ、言葉の問題が一番の障害ですね。また文化の違いも壁になっています。これらのミスマッチを克服する手立てやお手伝いをしていきたいと考えています。

「プレイタイム東京」は面積を1.5倍にし、昨年の80社から100社に増えました。そのうち海外のブランドが半分を占めるに至りました。2月25~27日にベルサール渋谷ガーデンで開催します。

 

新たな試みは

 

「プレイオロジー」というバーチャルショールームと「スタイルシューツ」という置き撮りを簡単に行えるシステムの提供に協力します。

プレイオロジーは、今年5月末か6月初めに50~60社を集めてローンチする予定で準備を進めています。iPad専用のアプリも導入し、WiFi環境下でなくても気軽に作業ができるようにします。スタート時は6ヶ国語(英、仏、独、伊、西、日)ですが、いずれロシア語、ポルトガル語にも対応させたいと思っています。出展社は年間契約で出展料を支払い、バイヤーには審査の上、パスワードを付与します。先物と現物の両方のコレクションを選択でき、サイズやアイテム、オーガニックなどで検索も可能です。決済はそれぞれで行っていただき、プレイオロジーはタッチしませんし、手数料も取りません。また子供にまつわる写真家のフォトギャラリーもシーズンごとに掲載していく予定です。

プレイオロジー1 プレイオロジー2

スタイルシューツは、オランダで開発され、ベルギーのビジュアル・インスティンクト社がフランスを含めた普及拡販を担っています。手軽に置き撮りができ、自動的にキリトリを行える優れた撮影加工機器です。また置き撮りには平台タイプを使用しますが、マネキンに着せて横型で撮影する機器もあります。iPadにアプリを入れて、iPadの操作で簡単に撮影できます。プレイタイムでは会期中に出展者へのサービスとして1カット4ユーロで提供し、煩わしいルックブックの撮影に少しでも貢献したいと考え導入しました。

http://www.playtimeparis.com

スタイルシューツ1 スタイルシューツ2