欧米では気軽に船で沖に出て、ドライブを楽しむような感覚で疾走させたり、入り江に停泊してシュノーケリングやダイビングをするなど船舶を利用したマリンスポーツとレジャーを楽しむ「マリンライフスタイル」が定着しています。
南仏のサントロペやマルセイユ近郊のカシなどは、夏のリゾート地として賑わい、大きな帆船から小型のフィッシングボートまで、たくさんの船が係留されています。また港町には、海をイメージさせるファッションや小物雑貨、籠バッグなどマリンライフを彩る品々が豊富に揃っており、質量ともにマリンライフスタイルを支えるインフラが整備されていることも大きな特徴です。
一方、日本は海に囲まれた国であるにも関わらず、まだ浜辺でのレジャーが中心で、沖に船を出して楽しむマリンレジャーの普及が遅れているように見えます。社会の成熟化とともに海という資源を活用した新たなレジャーの領域拡大の可能性が広がっているとも言えるでしょう。
そんな中、ヤマハ発動機はこのほど、プレス関係者向けに同社が全国140ヶ所で運営する「ヤマハマリンクラブ・シースタイル」と小型船舶免許講習についてのプレゼンテーションを開きました。
シースタイルは、会員制でボートをレンタルできるクラブ組織で、入会金が21600円(税込)、月会費3240円。ボートレンタル料は4100円(3時間)からと手軽にマリンライフを始められるよう設定されています。全国140ヶ所のマリーナでレンタルボートが可能で、海外にもハワイ州オアフ島にマリーナがあります。また2級小型船舶免許の講習は最短2日間で取得できるコースもあり、手軽にボートレジャーへの扉を開くことができます。
今後拡大するであろうマリンライフスタイルに対応して、ファッション分野でもこのカテゴリーを攻めるブランドや商品セレクションが広がるかもしれません。
http://sea-style.yamaha-motor.co.jp
カシ(cassis)の港には、大小さまざまなボートが係留されています(上)
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