© 2014 - Escazal  Films / France 3 Cinéma - Rhône-Alpes Cinéma

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ヘレンケラーの三重苦は有名ですが、彼女よりもう少し昔のフランスの田舎町、ポワチエに同じ三重苦でも産まれながらに目も見えず、耳も聞こえない少女、マリーが居ました。ヘレンケラーは18ヶ月まで耳が聞こえたそうで、それ以上の苦難です。想像してみて下さい。そう、言葉が存在することや名前の概念も知らないのですから。

この19世紀末の実話を元に制作された本作。

マリーが聾話者の少女達を教育する修道院に父親と共にやって来るシーンから始まります。当初、院長はその余りにも困難な状況から、預かることを拒否します。しかしシスターのマルグリットは、マリーを教育することが「自分に与えられた使命だ」と啓示を受けたと院長に申し出て、マリーを迎えに行くのです。

こうしてマルグリットの苦難の日々が始まります。打ち解けられず、暴れまくるマリー。彼女の唯一のお気に入りのナイフを利用して、その名詞、仏語の「クトゥ」を教えようと試みるマルグリット。しかし、一向に覚えてくれず、むしろ修道院との関係は悪化するばかりで、苛立ちと焦燥感に、追い詰められていきます。

そう、マルグリットには急がねばならない理由があったのです。

多くの人々に支えら、教育されたヘレンケラーと違って、1人の修道女が支え、教えたこのリアルストーリーを前に、誰もが諦めてはいけないということを学ぶことでしょう。

勇気をもらえる本作は6月6日より、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー。

また本作のバリアフリー版(音声ガイダンス版)の制作費60万円を一般公募で集めています。サイト「Kibidangohttp://www.kibi-dango.jp」で、5月中旬まで公募を受け付けています。

http://www.kiseki-movie.jp

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