
プレイタイムのトレンドコーナー
パリの子供服合同展は、大型のトレードショー「プレイタイム(playtime)」と小規模なクリエーターのトレードショー「キッド(kid)」が主催会社を変更して始めたコレクティブショールーム「キッド・アパートメント(KID APARTMENT)」(※後編に掲載)として1年半振りに復活を果たした。

1月26~28日、パリ南東部郊外、ヴァンセンヌの森にあるパルク・フローラル見本市会場で開かれた第25回プレイタイムには558ブランド(前年同期比3.3%増)が出展した。うち初出展は128ブランド。来場者数は前年同期比5.5%減の7235人で、一昨年の0.5%減と比べて減少幅が拡大した。内訳はフランス国内が42.8%、海外が57.2%と例年並みで、69ヶ国から来場している。フランス以外の欧州からは43.9%で、アジアは6.7%(前年同期は7.4%)を占めた。欧州の来場国順位は、ベルギー、オランダ、英国、ドイツ、スペインとなり、イタリアがベスト5からこぼれ落ちた。欧州域外では米国の1位は変わらず、韓国、中国と続き、日本は昨年2位から4位に転落、ロシアが5位に入った。日本からは6ブランドが出展した。

初出展を果たした「マウンテン(MOUN TEN)」は「日本のプレイタイムと違い、各ブースが可愛くて参考になった」と感想を語り、「ベルギー、イタリア、米国などから持ち帰りも含めてオーダーが入りそう」「自分のブランドはカラフルではないので、他のブランドと被らず、目立つことができたと思う」と自信を深めていた。

同じく初出展で新進クリエーターを集めたゾーン「ニューナウ(NEW NOW)」に出た「フォークメイド(folk made)」は「NY、ロンドン、それに加えて韓国の2~3件からオーダーが入り、またイタリアが検討してくれており、10件は獲得したい」とし、「ニットと布帛のオフショルダー・ワンピースのシルエットが受けた」という。今後は「NY展か、パリ展のどちらかに出たい」と意気込みを語った。

パリ在住日本人のライフスタイルとアパレルのブランド「ジゴメ(GIGOME)」は、「服の量が少なく、ライフスタイルのカテゴリーに出展した方が良かったかもしれない」と感じたそうだ。ベルギーのブティックやロスと日本のライフスタイルブティックからオーダーが入った。

同じく初出展の子供用服飾雑貨の「オーシャン・アンド・グラウンド(OCEAN & GROUND)」は、バッグを中心に見られ、特にデイパックに当たりがあった。「土足の文化なのでシューズバッグは難しい」と感じた。また「欧米のエコ意識の高さからオーガニックやリサイクルといったキーワードを尋ねられることが多かった」という。米国、フランス、イタリア、韓国などから反応が取れた。

10回目のプレイタイム出展となる「タゴ(tago)」は、今回からピッティ・ビンボとの2ヶ所出展を止め、プレイタイムに絞り込んだ。「アントワープの店が来てくれて、ギリギリではあるが良い終わり方が出来た」と米国、中国、イタリア、モナコなどオーダー7件になった模様。


9回目となる「アーチ・アンド・ライン(ARCH & LINE)」は場所が変わり、ブースも広げたので、接客しやすくなったという。「今回は絞り込んで、ベストセラー中心にピックアップしてきたので、それが予定通り当たった感じ。海外はユニセックスが通じないという経験をしてきたので、男児、女児の打ち出しを明確にし、女児であればフリルのブラウスを入れるなどして、はっきりさせたら、女児メインの店も獲得できた」と手応えを感じたそうだ。欧州、アジア、米国に加えてナイジェリアなど13件からオーダーが入り、持ち帰りを含めて30件位を目指すそうだ。ベルギーが戻ってきたが、中東は落ち着いた感じで、一方大人やベビーも付くようになってきており、2~3回目にオーダーが入るということが分かったそうだ。「人の入りは例年通り」の感触。
初出展組は、来場者の多さに期待を掛けていたようだが、「意外と少なかった」との印象を持ったようだ。一方の既存出展者は「いつも通り」という感想になったのも面白い。過度の期待は禁物という事だ。

第6回「キッド(kid)」が43ブランドを集めて2017年7月に開催され、これを最後に開催中止して1年半。今回からコレクティブショールームという形で「キッド・アパートメント(KID APARTMENT)」が立ち上がった。主催会社を変え、キッド創設メンバーと日本人スタッフからなる別会社により、17ブランドを集めてマレ地区のギャラリーを使用し、プレイタイムより1日長い、1月26~29日に開催された。また同ショールームは、マレ地区の7つの個別ブランドのショールームをネットワークし、「キッド・ウイーク(kid WEEK)」として連動を図る試みも行った。マレ地区の地図にそれぞれのショールームを落とし込み、バイヤーを回遊させる仕組み作りが狙いだ。大型のトレードショーとショールームの棲み分けで、パリのキッズトレード期間が盛り上がりを見せるのか、今後に注目したい。
キッド・アパートメントには日本から「イースト・エンド・ハイランダーズ(EAST END HIGHLANDERS)」「フィス(FITH)」「ゴー・トゥ・ハリウッド(GO TO HOLLYWOOD)」「ザ・パーク・ショップ(THE PARK SHOP)」「アツヨ・エ・アキコ(ATSUYO ET AKIKO)」の5ブランドが参加したほか、個別ショールームでは、「ボントン(BONTON)」「フィンガー・イン・ザ・ノーズ(FINGER IN THE NOSE)」「ウォルフ・アンド・リタ(WOLF & RITA)」などが参加した。

イースト・エンド・ハイランダーズ

フィス

ゴー・トゥ・ハリウッド

ザ・パーク・ショップ

アツヨ・エ・アキコ
















