friend-yamanaka
世界の各都市のコレクション取材、市場調査をしていると、ジャパンファッションのポテンシャルを感じます。これは、年を追うごとに確信へと変わっていきます。欧米においては、デザイナーズマーケットでのリアル化、アジアにおいては日本型SPAの活躍が追い風となっているのでしょう。思い起こせば、この十年間で、「いざ中国」から「上海集中」そして、「ファッションキャピタル発信」と、日本のファッション企業のグローバル戦略は大きく変わりました。その一方、日本のファッション企業の抱える課題が多いのも事実です。日本ファッションをつくりあげた多品種小ロットという独特の調達では、グローバルマーケットの中では価格優位性を発揮できませんし、欧米企業の取るラグジュアリー戦略と比較すると日本デザイナーのビジネス的組み立ては、まだまだ道半ばというところでしょう。しかし、日本ファッションと親和性の高いマーケットが、世界で広がりをみせているのは、事実です。今こそ、ファッションをグローバルビジネスに変換させる力が求められているのです。アナログフィルター『Journal Cubocci』さんには多いに期待しております。