会員制フラッシュセールサイトの「GILT JAPAN(ギルト・ジャパン)」はこのほど、東京・渋谷のPATINA TOKYO(パティナトーキョー)で、ニューヨーク(NY)の人気ソムリエJoe Campanale(ジョー・カンパネール)さんを招いて、体験型サービス「ギルト・シティ」の一企画としてワインイベントを行いました。
イベントに用意されたワインは、シャンパンを含め4種類。①Billecart-Salmon Brut Reserve(ビルカール‐サルモン・ブリュット・レゼルブ・仏)、②Praepositus Kerner(プラエポシトゥス・ケルナー・伊) 2012、③Au Bon Clomat Hildegard White(オー・ボン・クリマ・ヒルデガード・ホワイト・米) 2010、④Benjamin Leroux Chambolle-Musigny(バンジャマン・ルルー・シャンボール・ミュジニー・仏) 2010。
NY州クイーンズで生まれ、マドリードやフィレンツェで学んだ後、カフェやライター、イタリアワインのインポーターなどの仕事を経て、ワインバーやレストランを開業。2013年には『ZAGAT(ザガット)』のトップソムリエに選ばれました。テレビ、ラジオにも出演するジョーさんにお話を伺いました。
今回、どんな観点からワインをセレクトしましたか?
私個人のワインの好みが、女性的なものが好きなので、エレガントでニュアンスがあり、アルコール度数の低いもの、産地の特性を良く表し、食事とも合わせやすい物をチョイスしました。
これら4種類を、ファッションまたはどのようなファッションセンスを持った人に例えることができますか?
① クラシックな考え方で、服やスタイルを打ち破らない。抑えているがエレガント、大きなロゴの付いたものは身に着けません。
② グラスから溢れるような味わいがあります。すなわち自分のスタイルやルックスに自信を持っている。着映えするはっきりとしたビビッドな色を着こなします。
③ 自然体でのびのびした手作り服を好み、アースカラー系を好みます。
④ 基本的にはオシャレな方で、今のスタイルを採り入れつつトレンディー過ぎない。抑えているけど良いものを着ているイメージです。
世界のワインがフランスワインから学ぶべき点は?
AOC(原産地呼称制度)、すなわち作られた場所のアイデンティティーを表すこと。これをその他の各地に学ばせた点が素晴らしいと思います。ニューワールドワインは、もっとテロワールを理解していくよう図るべきです。
では逆にフランスワインに求めたい点は?
現在、規制で強化されている添加剤について、より一層制御すべきと考えます。テロワールを一番表現するのはナチュラルなワインです。ブルゴーニュ、ロワール、プロバンス、ボージョレなどではナチュラルな物が増えてきていますが、オーガニックのボルドーは見つけ難いです。それはボルドーには外国資本が多く入っていることが誘因だと思います。私としては、クオリティーは高いが小規模でその土地に暮らしながら作っているものを求めています。でも未来は明るいと思います。
今回、なぜバンジャマン(④)を選んだのですか?
私のNYのワインバーで扱っているからです。そして、ここパティナにもあって喜んでいます。ブルゴーニュの新世代がナチュラルワインを作っているのを見せたかったのです。赤でも魚貝に合わせられる軽さとエレガントさを持ち合わせています。
ジョーさんは、NYの自身のワインバー「Anfora(アンフォラ)」で扱うワインについて、「米国内と欧州のハンドメイド・ナチュラルワインが中心で、特にイタリアの小規模生産者がナチュラルに作っているものを大切にしています」と語ってくれました。
この日、ワインとともに供されたオードブルは順に、②に合わせて「フォアグラマカロン」、③に合わせて「カリフラワーパンナコッタ」、④に合わせて「甲烏賊とチョリソーのブロシェットスタイル」でした。
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