故郷に錦を飾るDRESSEDUNDRESSED

学校法人・青森田中学園は、創立70年を記念して8月11～16日、「DRESSEDUNDRESSED(ドレスドアンドレスド)展」を青森県立美術館で開催します。ドレスドアンドレスドのデザイナー、北澤武志さんの出身地、青森で初の凱旋イベントとなり、11日には北澤さんによるトークイベントも開催されます。ブランド設立から最新のコレクション、2016-17年秋冬までの奇跡、故郷・青森への想いについて語ります。また、今回の展覧会のために特別に作られた同学園創立70周年記念Tシャツを期間中、同美術館ミュージアムショップにて限定販売します。青森の人たちと一緒にモノづくりをすることをテーマに、ドレスドアンドレスドがデザインを手掛け、あおもり藍とコラボレートし作成しました。

トークイベントを前に北澤さんに故郷への想いやイベントの話を伺いました。

http://www.aomori-museum.jp/ja/

今回の企画のきっかけは?

私は青森県青森市に生まれ、高校卒業の18歳まで、青森県で生まれ育ちました。

現在、コレクションを通し、東京そして世界で発表させていただいていますが、自身のクリエイションとアイデンティティーを形成する中で、大きな影響と要因となる青年期までを過ごした故郷を思うことがあります。

あるインタビューで「あなたの生まれ育った環境は現在のクリエイションにどんな影響を与えている？」という質問がありました。

私はその回答で「まだ誰も歩いていない新雪に足を踏み入れる感覚が好きです。何か新しいことを始めるときに怖さを感じないのは、雪国で育ったからかもしれません」と答えました。その時、自分の言葉にハッとし、生まれ育った青森への感謝と、私の中で何か新しいことを始めようと思ったことがきっかけです。

「生まれ育った青森の皆様と一緒にお取り組みがしたい」と思い、この度、青森の教育機関である青森田中学園創立70年を記念したドレスドアンドレスド展を青森県立美術館にて開催させていただけることとなりました。

因みに青森田中学園は私の小中学校の通学路にある学校で、身近な存在でもありました。

15-16年秋冬

展覧会の内容は?

展示内容はブランド設立から最新のコレクション「Mercedes Benz Fashion Week Tokyo 2016 FW(メルセデスベンツ・ファッションウィーク2016秋冬)」までの写真と映像、実際のコレクションに使用した衣装から厳選して展示します。

設営はプロの業者やプロダクションは使わず、私たちドレスドアンドレスドチームを中心に、青森田中学園の学生に協力していただき、設営します。学生たちにクリエイションの楽しさと厳しさ、チームワークの重要性を伝えることができればと考えています。

15年春夏

記念Tシャツも作りましたね

青森田中学園創立70周年記念Tシャツは、今回の展覧会のために特別に作られたもので、青森の皆さんと一緒にモノづくりをすることをテーマに、私たちがデザインを手掛け、あおもり藍とコラボレートし作成されたものです。

あおもり藍は、藍染の新たな挑戦を続けている企業で、一緒に取り組むことができたことに感謝しています。そして青森の企業で挑戦し続けている方に出会えたことを嬉しく思っています。

同社の藍染の製品はNASA、スペースシャトル搭載品にも使用されています。そして藍が持つ天然の抗菌性に着目し、高い消臭性があり、界面活性剤を使用せず、成分はすべて食品グレードの天然由来100％を使っています。直接、肌にかかっても全く心配無く、赤ちゃんやペットがいても安心して使用して良いそうです。

私たちは今年2月に、第一子を授かり、安心してあおもり藍の消臭スプレーを愛用しています。(笑)

16年春夏

未来に向けてひと言を

私はデザイナーとして生きていく上で、良い作品をつくるだけではなく、社会に貢献すること、人に喜びを与えることが大切だと思っています。

今後、チャンスがあれば次世代を担う青森県の子供たちに「豊かな感性や想像力、チャレンジ精神を育み、自らの新たな可能性や夢を見いだす契機となるような講座」などを、私を育ててくれた故郷、青森の方々と一緒に新たな取り組みができればと考えています。

また、縫製技術力に定評のある青森県の縫製会社の方々と一緒に、素晴らしいものを国内そして世界へと発信したいとも考えています。

既に、あおもり藍と協同した企画を現在進行中で、私がデザインと製品作成を予定しています。

http://www.dressedundressed.com