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人工知能(AI)の実用化が着々と進んでいる。それはコンピューターのレベルが上がれば上がるほど、人間を超えていく可能性を秘めている。オセロゲームや将棋の世界では、もはや計算能力でコンピューターの方が上を行ってしまった感すらある。
さて、こうしたAIを感性分析に使おうという研究は既にあちらこちらで行われており、サービス実用化に向けて動き出している。
そんな中、先日このAIを活用したファッション購買支援アプリの「SENSY(センシー)」を運営するカラフル・ボードから、新たな事業計画が発表された。
1つ目は、タレントの鈴木奈々らが所属するツインプラネットグループのリデルと業務提携し、公式アカウントの拡大を図り、PR分野において協業を実施する。
2つ目は、アパレル向けのサービスを本格展開していくという。内容的にはEC内にセンシーを埋め込みAIによる接客の実施、タブレット端末などを用いた店頭でのAI接客、センシーで得た情報によるMDの最適化支援とマーケティングなどのサービスを提供する。
3つ目はAIテクノロジーの強化のために、従来の千葉大、慶応義塾大との研究に加えてIBM Watson(国内はソフトバンクモバイルが展開) とエコシステムパートナーとなり、自然言語処理の向上に向けての開発を進めていくそうだ。
そして最後はアプリへの3つの新機能の投入で、お気に入りアイテムの在庫が、どの最寄りの店舗にあるかをGPSによって知らせるナビゲート機能、欲しい物が欠品した場合に類似商品を検索する機能、今までは公式アカウントにしかなかった自身のセンスを公開する機能を一般アカウントにも拡大するといった新機能を付加するそうだ。また今年の夏から秋にかけて、AIによる自身のセンスに合ったコーディネートを作れる機能も付加する予定で、この部分は、つい先日のテレビ東京系「WBS(ワールドビジネスサテライト)」でも放映された。
同社のようなベンチャー企業には、こうした事業展開を図るうえで資本増強が必要となってくる。そこで2015 年6 月には、アドウェイズからの追加資金調達を行い、エンジニアの増員、開発の更なるスピードアップを図っていく予定だそうだ。
一つ頭飛び出した同社の今後を注視していきたい。

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