JAPAN FUN TIME @ WWDmagic

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2015年春夏シーズンのラスベガス合同展が8月18~20日、全10ヶ所の会場で開かれ、日本からも多くのブランドがWWDマジック、プロジェクト、リバティーなどに参加しました。また今回は初めて繊研新聞社がアドバンスター・ENKグループの展示会に8ブランドを出展させるなどのトピックスもあり、また靴の「スタイル・オブ・ジャパン」ブースにも5ブランドが出展していました。

繊研新聞オーガナイズでWWDマジックには2社出展

バッグとアクセサリーで出展した「マ・シェール・コゼット」(イストワールhttp://www.histoire-inc.jp)は、米国とメキシコから受注し、後日の商談も含めると2ケタの成果を得ました。人気だったのが「シェリー」シリーズのクリスタルブレスレットで15~20ドル(FOB)、通常日本人だと2本の重ね着けが多いそうですが、米国だと4本着けするという傾向が見えたそうです。またNYのエディターも訪れ、インスタグラムに投稿されるなど宣伝効果も期待できる内容となりました。同社では、サンフランシスコに事務所とポップアップストアも展開しつつ、「日本の広い意味でのカワイイ文化を世界に広げていきたい」とブースづくりもブランドの世界観を伝えられるようにショップ風のデコレーションと陳列を施し、スタッフはコックの出立でブースに立ち、目を引きました。

イストワール@WWDmagic繊研イストワール3 繊研イストワール2

アクセサリーの「キューポット」(http://www.q-pot.jp)も皿にお菓子のようにディスプレーしてバイヤーの目を引きつつ、初の米国進出を果たしました。欧州は既に展開済みで、満を持しての出展でした。商談は100件にラインシートを渡し、1件は正式な契約書も交わすなど、幸先の良いスタートとなりました。特にアイスクリーム、ケーキ、ジェリーのシリーズが人気で、「パリと違ってバイヤーが感情をはっきりと出してくれるのが楽しかった」と好感触を得ていました。売れ筋はリングで40~50ドル(小売価格)、ネックレスで100~120ドル。

Q-pot@WWD 繊研キュー3繊研キュー2 

プロジェクトには繊研新聞オーガナイズの6ブランドが出展

「カシラ」(http://www.ca4la.com)もキューポット同様、パリのトラノイで経験を積んできての米国初出展となりました。「パリに来る米国人は素材感重視なのに対して、ラスベガスの米国人は見た目のインスピレーションを重んじているようだ」と感じたそうです。しかし価格抵抗感が強かったとの印象で、プロジェクトの客層とのマッチングの難しさと「NYの方がフィットするかもしれない」という感想を持ったようです。

カシラ@project

ソックスの「アヤメ」(http://www.ayame-jp.com)もパリのプルミエールクラス出展の経験を活かして臨みました。ウエストコーストからの来場が中心で、その緩いライフスタイルと商品傾向のミスマッチやグレード感での違和感を持ったそうですが、ラインシートは配布できたそうです。

アヤメ@project

ベルトや革小物の「ロイスト」(http://www.roist.jp)は、その場でスタッズや加工作業を実演しながら出展しました。次に繋がるような展示会主催者を紹介してもらったり、日本ではあまり評価が無かった凝った物が評価された点が良かったという感想を持っていました。

ロイスト1@project ロイスト2@project

ソックスに襟を付けた「エリマキソックス」で出展したシャンパン(http://xampagne.jp)は、用意したラインシートがすべて無くなり、ラスベガスとアラスカの店が可能性の高い取引先として浮上しました。人気だったのは日本未発売のハイソックスでショートより受けが良かったそうです。価格はショートが20ドル(FOB)、ロングが24ドルで、ギフトに手頃な商品ラインと価格帯だったことも奏功したようです。

エリマキ@project

華凛灯(http://www.circus-hp.com)は、複数のブランドでメンズのシンプルながら、こだわった素材と加工の商品を前面に打ち出しました。「来てみないと分からないことも多く、マーケットを考えていくに当たって、良いスタートになった」としつつも、「良さをきちんとプレゼンテーションすることが大切だと思った」とポップやプレゼン資料などの面で改善すべき点も見つけられたと感想を述べていました。

カリントウ@project

桜グループ(http://sakura-g.com)は原宿と金沢に直営店を持つメンズブランドで、既に靴でミカムに出展経験があります。3000ドルの商品を扱うポートランドのシューズショップやハリウッドスターのスタイリストなどから注目を浴び、一定の成果を感じていました。海外に初めてウェアを出展し、ブランドの全体感を見てもらえたことが大きかったそうです。

桜@project

この他スタイル・オブ・ジャパンのコーナーには、「アトモス」「24フットウェア」「ユービック」「スピングルムーヴ」「ユードット」が出展し、活発な商談を繰り広げました。

Style of JapanのU-DOT

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