TRANOI HOMME

TRANOI HOMME

2015-16年秋冬のパリ・メンズ合同展、レディスファーストセッションのフーズネクストが終わりました。インテリア・生活雑貨の総合見本市、メゾン・エ・オブジェが27日に、レディスのトラノイプレビューが28日に終わると、ひと段落します。 今回の展示会シーズンは、何といってもパリ市内で起こったイスラム過激派によるテロ事件の余波が有ったのか無かったのかに注目が集まりました。結論から言うと「やはり有った」と言えるでしょう。特にリサーチ目的で集客の多い総合展では、「この時期に無理してパリに行かなくても」という機運が高まり、出張を取り止めるなどの影響が出た模様です。ただし買い付け目的の出張は控えられておらず、そこへの影響は軽微だったといえます。一方、テロ事件がセール初期にぶつかったのために、11日の日曜開店を中止せざるを得なくなった小売業には大打撃を与えています。今秋冬セールの不振は必至と噂されています。 メンズではマン、カプセルオムなどで来場者が増えたようです。これは昨年12月9日に急遽中止となったブレッド&バター・ベルリン(BBB)の影響で、ベルリン出張を飛ばして、ピッティウオモ(伊・フィレンツェ)とパリ・メンズで買い付けようとの動きが広がったためとみられています。BBBは中止発表後速やかに「B2Cも含めた小型の合同展を開催する」と発表し、数十社集めて開いたものの、「既に時遅し」でベルリンへの集客を確保できなかったようです。BBBの今年7月開催も危ぶまれる中で、別のオーガナイザーが新展示会をベルリンで立ち上げる予定があるなど波乱含みの状態です。

カプセルオム

capsule homme

しかし、日本からは多くの出展者が参加しています。合同展もそうですが、今回は経産省とJFWの支援を受けた日本皮革製品発信実行委員会がロンドンのTOUBAショールームに委託し、3ブランドを「レザージャパン」として出展させました。またJFW「東京ファッションアワード」受賞者6社による「ショールーム・トーキョー」も27日まで開かれています。 個別のショールームとしても、「rdv o globe」などを擁する「ジャパニーズ・イン・パリス」、「ダイエットブッチャー・スリムスキン」などが参加する「ショールーム・アテリエル」、「ヌード:マサヒロマルヤマ」などを擁する「ラキッチ・ショールーム」がそれぞれマレ地区で27日まで開催しています。

ジャパニーズ・イン・パリス

ジャパニーズ・イン・パリス

JIP1

ショールーム・アテリエルのダイエットブッチャー・スリムスキン

ショールーム・アテリエルのダイエットブッチャー・スリムスキン

フーズネクストでは「トレンディー」のコーナーとFAME内の「フューチャー・イン」に比較的エッジの効いたブランドが出展しており注目されました。

WNトレンディー1 WNフューチャー@FAME

トラノイオムの会場では、「ノルウェーレイン」とのコラボレーションで日本をフィーチャーしたブランケット新聞がユニット&ゲストの協力で作成・配布され、その秀逸な作りに対する評価が高かったようです。また自画自賛ではありますが、『Journal Cubocci』英語版パリファッションウイーク特別号も各合同展やショールームで日本ブランド応援のために配布されました。

ノルウェーレインとのコラボ新聞

ノルウェーレインとのコラボ新聞

ノルウェーレイン2 ノルウェーレイン1

カプセルオムに置かれるジュルナルクボッチ

カプセルオムに置かれるジュルナルクボッチ

JC2-1P JC2完成版