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2014年フランスで刊行された本書は、大きな評判を呼び5万部を超え、この5月、日本語版が発刊されました。それに伴い著者が来日し、梅雨入りしたばかりの6月初旬、都内でセミナーが開かれました。どんより曇った下、ジャン=ガブリエル・コース氏の色の話は、気持ちを明るくさせるための色の選び方や、色そのものが生活を大きく変えることができるツールでもあることをウィットに富んだ口調で語りました。セミナーの後には、多くの質問も飛び交い、和やかなうちに終わりました。

本書では、「緑色のジュースは酸味が強く感じられる」「赤い部屋より青い部屋は同じ気温でも体感温度が2度違う」「同じ女性が赤い色の服と青い色の服を着たとき、男性をより魅了するのは?」「店舗の内装の色を変えただけで、売り上げがアップした、その色は?」など興味深い項目が並んでいます。

人間が本能的に感じる色もありますが、環境、性差など後天的な経験により頭に摺り込まれた色への反応なども含め、色をうまく利用する事でマーケッテングや日々の生活へのヒントとなる知識が盛り込まれています。

コース氏が残した日本人へのアドバイスは、「出生率低下が深刻な日本にぜひおすすめしたい事、それは寝室の色を変えてください」でした。さて、それは何色でしょう?回答は本書で。CCCメディアハウスより、価格は1728円(税込)。

http://www.amazon.co.jp/dp/4484161052/

http://books.cccmh.co.jp/list/detail/1880/

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