フランス南西地方ワイン委員会と在日フランス大使館企業振興部はこのほど、銀座のレストラン「ベージュ・アラン・デュカス東京」でプレス関係者を集めたシュッド・ウエスト(南西地方)ワイン・テイスティング・ランチと題するイベントを開きました。
親善大使には、野球選手の桑田真澄さんが選ばれ、乾杯のご発声。
フランスワインと言えば、ボルドーとブルゴーニュがダントツで有名ですが、ピレネー山脈の北側、南西地方もボルドーに接し、ワインの産地としては有力どころの一つです。私がパリ駐在時代には、このあたりのワイン、特にカオールやフロントン、ガイヤック、サンモン、マディランなどを好んで飲んだものです。分かりやすく言うと、「しっかりしていてコスパが高い」のが特徴だった気がします。またカベルネフラン、ソービニヨンブラン、カベルネソービニヨン、メルロー、ピノノワールといった有名なセパージュ(ブドウ品種)は、むしろ少数派で、白ならモーザック、コロンバール、ユニ・ブラン、グロ・マンサン、赤だとネグレット、タナ、ピナン、ブローコルといった耳慣れない品種が目立ちます。「このワインはボルドーらしいね」みたいな会話は成り立ちそうにありません。それだけに、どのワインにも強い個性が宿っており、新鮮な驚きがありました。
さて、様々なワインの中から、今回、料理とのマリアージュを任されたのは白赤3本ずつ。
<白>
2012 Gaillac 「Esprit Perle de Labastide」
2012 Gaillac 「Astrolabe Loin de l’oeil」
2011 Cotes de Gascogne 「Les 4,Reserve」
<赤>
2011 Fronton「Chateau Countinel Tradition」
2010 Saint Mont「L’empreinte」
2012 Cahors「Gouleyant」
前菜は「サバのソテー、カブのフォンダンとブイヤベースのジュレ」。サバのカリカリ感とソースのマッチングが絶妙で、酸味の少ない土着種で他には無いロワン・ドゥ・ルイユを使ったAstrolabeが相性良く思われました。
メインは「鶏肉のロースト、ビーツとリンゴ」。リンゴは焼きリンゴです。ブラウンソースが鶏肉を完璧なまでに包んで、まろやかな舌触り。こちらは苦味がはっきりしていて重さもあるSaint Montが個人的に好きですが、鶏肉には癖のないFrontonの方が合っているかもしれません。まあ、どの途、好みの問題ですが。
さてプティ・フールは流石、シャネルの紋章入りのチョコレート。
そしてデザートは「ババ・モンテカルロ風」でした。
どの地域も個性があり、二つと同じ味わいが無いのが南西地方のワインの特徴なのかもしれません。価格的にも手頃なものが多いので、是非試してみてください。
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