フレンチランジェリーオーメン

フレンチランジェリー協会は、東京・神宮前のバツギャラリーで「フレンチランジェリー展」を開催しています。本展は、世界各地を巡回し、フランスの豊かなクリエーティビティーと巧みな職人技を紹介するもので、パリ、ロンドン、上海、ドバイ、ベルリン、ニューヨーク、トロント、モスクワでの展示に続き、東京にやってきました。キュレーションはCatherine Ormen(キャサリン・オーメン)さんが担当。彼女は、ステュディオ・ベルソー、ルーブル美術学院などで学んだ後、文化財保護官としてマルセイユ服飾美術館の創設に携わりました。その後パリ装飾芸術美術館のモードと テキスタイルの美術館の20世紀ファンドマネージャーに就任し、現在はキュレーター、ライター、講師として活躍しています。オーメンさんにフランスのランジェリーについて聞きました。

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フランスのランジェリーの特徴は?

まずはクリエーティブであり、ノウハウや技術に優れ、そして何よりも女性でありたいという気持ちに応えるものです。また恥じらいの文化を併せ持っていますから、トゥマッチになることはありません。フランスの伝統や嗜好が表現されていると思います。

日本の女性にアピールする部分は?

上品で行き過ぎないフェミニンさと刺繍やレースなどが強みだと思います。そしてフランスはファッションの中心地だという点も。

 未来のランジェリーは、どうなりますか?

私が見通せるわけではないですが、一つ目は技術の進歩があります。シェイプウエアやスマートな素材、ケアができるような先進性に可能性があります。二つ目は、クリエーティビティーが今後も続きます。レースでも刺繍でも素材も良い物が出てくるでしょう。三つ目は個別化が進みます。客の嗜好性が高まり、カスタマイズ化が広がるでしょう。

 ランジェリーの歴史は、締め付けると緩めるの繰り返しのようですが?

そうです。両極端を行ったり来たりです。体を平たくするときもあれば豊かに見せる時代も。常に時代に求められているのです。でも女性の解放と密接な結びつきがある事を忘れてはなりません。

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同展では、19世紀後半から現代までの歴史的意義のある11ブランドのアーカイブ130点を展示するとともに、各時代の検証を掲示板で説明しています。また写真や映像も使って、リアルにフレンチランジェリーの魅力を堪能できます。会期は7月28日まで。

http://www.lingeriefrancaise.jp

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