イグアナアイ イグアナアイstore2

シーナリージャパンは9月20日、東京・青山に新感覚フットウェア「iGUANEYE(イグアナアイ)」の世界1号店をオープンしました。

イグアナアイFSシリーズは、パリのデザイナー、OLIVIER TACO(オリビエ・タコ)が開発した足に吸い付くようにフィットする靴で、シンプルな足に沿うようなフォルムと走っても脱げないほどの機能性を保持します。

オリビエはパリのデザイン学校時代、足袋から着想を得て、5年に渡り試作品を開発。その中でアマゾンのインディオ達がゴムの木から採った樹脂の中に足を漬け、これを薪の煙でいぶすことで脚の保護をしていたことに着目し、ゴム素材へと進化させました。

2013年7月のフーズネクスト展に出展し、またECでの販売も行なっていましたが、サイズ展開なども少なく、スケールメリットが出せていなかったようです。そして現在はポルト近郊に居を移し、ポルトガルの工場で生産体制を整え、プロジェクトを拡大させました。

アッパーとソールは100%リサイクル可能なゴム、エラストマーをインジェクション工法でシームレスに一体成型し、インソールに天然コルクと天然ゴムを使用。価格は9000円(税別)で、36~43の全8サイズ。ボディはコバルトブルー、チャコールグレー、ダークカーキ、ライトグレー、オレンジピール、ロシアンバイオレットの全6色で、インソールも全6色。36通りの組み合わせから選ぶことが可能です。

初年度はブランドの周知に重点を置いて、直営店のみの扱いで、その後百貨店インショップなども検討していくとしています。

さて、このプロジェクトですが、意外な人物が介在していました。エルメスインターナショナルの副社長、齋藤峰明氏です。彼が昨年オリビエと出会い、「人類の歴史の中で、何故こんなものが発明されなかったのか」と感銘を受け、「下駄や草履など本来の日本人の暮らし方を再発見するきっかけになるのでは」と日本に紹介することを決めたそうです。

店舗設計は水谷壮市デザイン事務所で、「原始の人間の身体によるアイデアをモチーフにしている」ことからアルゴリズムの考え方を採り入れた複雑な形状のシェルターのような内装になりました。

他には無い新しい価値という点で、どんな反響が巻き起こるか、注目されます。

http://www.iguaneye.jp

イグアナアイ5 イグアナアイ4 イグアナアイ3 イグアナアイ2 イグアナアイ1

デサイナーのオリビエ・タコ

デサイナーのオリビエ・タコ

エルメスインターナショナルの齋藤さん

エルメスインターナショナルの齋藤さん

アートディレクターの水谷さん

アートディレクターの水谷さん

イグアナアイkey3