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第67回カンヌ国際映画祭特別招待作品となった本作にはスピルバーグも号泣したとの話。そのくらい切なくて悲しい物語です。サブタイトルに「20年ぶりの再会の時、妻の記憶から私は消えていた」と衝撃的な言葉があるように、過酷な人生が市井の人々の心の破壊につながっていった様を淡々と描いています。中華人民共和国建国の1949年から8年後の57年、「反右派闘争」と呼ばれる右派を摘発する運動によってインテリだった夫を連行された妻が夫の帰りを待ちわびるうちに、夫の存在はきちんと覚えていても顔が一致しないという記憶障害に陥ってしまいます。そして66年から77年まで吹き荒れた文化大革命の嵐の後、やっと20年振りに戻ってきた夫を「他人」として認識してしまうという悲劇が起こります。夫は娘の助けを借りながら、ピアノの調律師の振りをして昔懐かしい曲を奏でてみたり、収容所で書き溜めた自身の手紙を読み聞かせることで記憶を取り戻させようと試みます。果たして妻の記憶は取り戻せるのか。

舞踊学校に通いながら、父の罪の為に主役を降ろされ、父に対する屈折した想いを持ちつつも健気に両親を支える娘「丹丹(タンタン)」役を見事に演じたチェン・ホゥイウエンは今後が楽しみな期待される若手女優です。

3月6日からTOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー予定。

http://cominghome.gaga.ne.jp

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注目の若手女優、チャン・ホエウェン

注目の若手女優、チャン・ホエウェン