三井物産インターファッション(MIF)はこのほど、アパレルOEM向け展示会で、和紙を混ぜた機能素材「WA CLOTH HYBRID」を打ち出しました。和紙糸と綿や麻など他の天然繊維や合繊を組み合わせたもので、和紙糸の主原料は、非食用の早期生育するアパカの葉鞘を使っています。優れた吸放湿性と独特の肌離れ性がべとつきや蒸れを軽減します。
一旦和紙にされたアパカは、特殊機械で細かくスリットされ、撚られて紙の糸が完成します。他の繊維と合わせて撚られたものや織りの段階で経糸に他繊維、緯糸に紙糸を使ってテキスタイルに仕上げられるものもあります。
和紙が持つ自然の抗菌防臭性や紫外線吸収力もあり、軽量感も加わった新たな素材として多用途への活用が見込まれています。
