三越伊勢丹ホールディングスは2015年12月12日、東京・丸の内仲通りにメンズファッションのセレクトストア「イセタンサローネ・メンズ」をオープンしました。4月に六本木の東京ミッドタウンにオープンしたイセタンサローネ・レディスのいわばメンズ版。面積は約900㎡で、ビジネスの「強さ」、カジュアルの「優しさ」、雑貨の「楽しさ」の3つのMDでゾーニングされ、丸の内のビジネスマンをコアターゲットにした品揃えです。正面から左サイドは雑貨、右サイドがビジネス、奥がカジュアルの構成。
当初、「丸の内のビジネスマンにカジュアルが必要か」との議論もあったそうですが、結果として、今の伊勢丹新宿店メンズ館のエッセンスとハイレベルなカジュアルアイテムの品揃えも表現していこうとの結論に至ったようです。
雑貨エリアには、ファッションアイテムのみならず、ショコラティエの「ジャン=ポール・エヴァン」も導入し、カジュアルなカフェとして営業します。
同社は、百貨店事業で得たリソースとノウハウを再活用し、中小型店開発を強化しており、この店舗でも新宿本店バイヤーによるセレクト力をそのまま移植しています。サテライトができることで、その顧客がまた本店に来店するなどの相乗効果が期待されます。
一方で通常のセレクトショップでは、仕入れ品に対する売上げや仕掛けの作業まで担当するバイヤーが多く、その負担感は相当なものです。これらを本店バイヤーがどこまで管理運営できるのか。新宿と丸の内の間を行きつ戻りつ、奮闘の日々が始まるのではないでしょうか。
http://www.imn.jp/post/108057194562
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